SOHOとは?ほかの賃貸物件と違いや福岡の家賃相場などをわかりやすく解説
「SOHOを借りて在宅ワークをしたい」と思っていませんか?
現在、働き方が多様化している中で、SOHO用の賃貸物件が日本各地で出始めています。
この記事では、SOHO賃貸物件と一般的な賃貸オフィスの違いについて解説します。
また、福岡でもSOHO用の賃貸物件が出始めています。福岡のエリア別の相場などについてご紹介いたしますので、福岡や福岡近郊在住の方は、SOHO賃貸物件を借りる際の判断材料としてご利用ください。
目次
1.SOHOとは
SOHOという言葉を聞いたことはありますか?「Small Office Home Office」の頭文字をとった略語で、個人事業主やフリーランスの方がビジネスをするために構える、小規模事務所や自宅事務所のことを指します。
ただ、SOHOと在宅勤務は混同されがちですが、実は2つの目的は全く異なります。
SOHOは自宅や自分の専有スペースで自分のビジネスを運営することが目的であり、一方の在宅勤務は、会社の指示のもとで自宅や自分のスペースで勤務することが目的となります。
2.SOHO物件と他の賃貸オフィス物件の違い
「SOHO物件」と「賃貸オフィス物件」は、ビジネス向けの賃貸物件として検討されることがあります。
SOHO物件は、自宅をオフィスとしても利用できる小規模なビジネス用の不動産物件です。
一方、賃貸オフィス物件は大勢のスタッフが働くことを前提とした中〜大規模なビジネス用の不動産物件を指します。
最大の違いは、契約形態です。SOHO物件の場合は「住居契約」、賃貸オフィス物件の場合は「事務所契約」となります。
SOHO物件の住居契約は、借主が住むことを目的として契約でき、賃貸オフィスより比較的安い賃料で借りることができます。
また、契約期間もSOHO物件は短期間の契約が可能ですが、賃貸オフィス物件は通常1年以上が多いです。
SOHO物件の家賃には税金がかかりませんが、オフィスの賃料は課税対象となります。以上のポイントを踏まえ、SOHO物件と賃貸オフィス物件を比較して検討してみることをおすすめします。
【SOHO物件と賃貸オフィス物件の比較】
比較項目 | SOHO物件 | 賃貸オフィス物件 |
---|---|---|
物件のタイプ | マンションやアパートの一室など、住宅用の不動産を流用 | ビルやビジネスセンター、商業施設内のテナントなどの専用のオフィススペース |
面積 | 10〜50平米程度の小規模なオフィス・スペース | 50平米以上の中・大規模なオフィス・スペース |
賃料 | 低めの価格帯が多い | 高めの価格帯が多い |
設備・備品 | 基本的な設備のみが備えられている場合が多い | ネットワーク環境や空調システムなど、ビジネスに必要な設備・備品が充実している |
契約期間 | 短期間から契約可能な物件が多い | 長期間の契約が一般的 |
用途 | 自宅兼用など、自己の事業や副業を行う場合に適している | 事業の本拠地として、専用のオフィス・スペースを必要とする場合に適している |
3.SOHO物件に向いている業種
SOHO物件は、個人事業主やフリーランス、そして中小企業のスタートアップなど、小規模なビジネスを展開する方に最適です。以下に、SOHOに適した職業の例を挙げます。
3-1.SOHO物件に向いている職業① ライター/編集者/翻訳者
文章を生業としている人は、自宅のパソコンひとつでビジネスを展開することができます。WEBライターやWEBサイトのディレクターなど、オンラインで仕事ができる人が向いています。
3-2.SOHO物件が向いている職業② デザイナー・イラストレーター
グラフィックデザインやイラスト制作を行う人も、自宅のパソコンやタブレットで仕事ができます。クラウド上の共有ツールを使用することで、クライアントとの打ち合わせもオンラインで行えます。
3-3.SOHO物件が向いている職業③ プログラマー・Web開発者
IT技術に長けた人は、自宅のパソコンでプログラミングやWeb開発の仕事ができます。近年では、リモートワークやクラウド開発の需要が高まっており、SOHOがより一層重要な働き方となっています。
3-4.SOHO物件が向いている職業④ カウンセラー・心理士
心理的な支援を行う職種の中には、オンラインでの相談に対応することが可能なものもあります。SOHOであれば、自宅を診療所として活用することができます。
3-5.SOHO物件が向いている職業⑤ コンサルタント・経営アドバイザー
ビジネスの専門知識を持っている人は、自宅を事務所として活用し、顧客へのコンサルティングやアドバイスを提供することができます。
4.SOHO物件に住むメリット・デメリット
【SOHO物件に住むメリット】
- 職場への通勤が不要になる
- 働く時間を自由に決めることができる
- 寝泊まりができる
- 起業の初期費用が安くすむ
福岡でのSOHO賃貸に住むメリットとして、移動がなくなる点が大きいです。福岡のSOHO賃貸は自宅兼事務所になるため、通勤時間を省き、その分作業時間に充てることができます。
また、サラリーマンと違って決められた時間に働く必要はありません。納期さえ守れば、いつ働いても構いません。自分のライフスタイルに合った働き方ができます。作業が長引いた場合には、その場で寝泊まりすることもできます。
一般の福岡の貸オフィスと比較すると、福岡のSOHO賃貸は賃料も安く、初期費用もそれほどかかりません。起業する際、初期費用を抑えたい人もいるでしょう。福岡のSOHO賃貸なら、余計なコストをかけることなく、無理のない事業スタートができます。
【SOHO物件に住むデメリット】
- 自己管理が必要になる
- 職場に必要な備品を自分で用意することになる
- 業種が限られる
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
SOHO賃貸物件は自宅兼事務所です。
仕事とプライベートのスペースを区切ることが必要で、自己管理が求められます。自己管理ができないと、仕事とプライベートの境界線があいまいになり、作業効率も落ちかねません。
また、作業するのに必要な備品も自分で用意しなければならないことも覚えておく必要があります。
福岡のSOHO物件では、インターネットを業務で使用する方も多いため、通信業者やプロバイダーの指定にも注意が必要です。
SOHO物件には、仕事とプライベートの切り替えが難しいというデメリットがあります。そのため、作業効率が落ちてしまうこともあります。仕事に集中できない場合には、場所を移動して作業することも検討してみましょう。福岡にはシェアオフィスなどもあり、気分転換にもなります。
なお、福岡でSOHO賃貸を借りる場合は、職種によって制限があることも覚えておく必要があります。飲食店などSOHO向きではない事業を始めようと考えている場合には、注意が必要です。
5.福岡市内のSOHO物件の選び方
福岡市内にはたくさんのSOHO賃貸物件があります。賃貸を探す際には、まず間取りをチェックしましょう。居宅兼事務所なので、寝具を置けるスペースが必要です。
仕事とプライベートを分けるためには、2DKなど居室が2つある物件がおすすめです。福岡市内には、このようなSOHO賃貸物件がたくさんあります。
また、来客対策として、仕事とプライベート用の部屋を分けることも重要です。玄関から事務所スペースに直接入れるような物件も探してみましょう。電源や通信環境についても事前に確認しておくことが大切です。
SOHO賃貸物件で重要なのは、お風呂とトイレが独立していることです。
商談が長引いてしまった場合、お客様がトイレを借りたいと言うこともあります。また、洗濯物などがお客様に見られるのは避けたいですね。
福岡市内でSOHO賃貸物件を探す際には、最寄り駅を考慮することも重要です。
福岡市内には様々な路線が走っていますので、移動しやすい場所を選ぶと良いでしょう。
また、福岡空港に近い物件を探すこともおすすめです。これらの条件を満たすSOHO賃貸物件は福岡市内に多数あります。上記の条件を参考に、ぜひお気に入りの物件を見つけてください。
6.福岡市内でSOHOを構えるのにおすすめのエリア【家賃相場】
福岡市内でSOHO賃貸を借りる際には、まずエリアを絞り込むことをおすすめします。
福岡には、SOHOに適したエリアがたくさんあります。ここでは、家賃相場と合わせて、福岡市内でおすすめのSOHO賃貸エリアをご紹介します。
6-1.おすすめのエリア① 博多
博多の家賃相場:約75,000円
福岡市内でSOHO賃貸を探すなら、中心地の博多エリアがおすすめです。
博多には、福岡市営地下鉄をはじめ、電車や新幹線、飛行機など様々な交通手段があるため、移動も便利です。博多駅周辺には大型の商業施設が数多くあり、徒歩圏内での日々の買い物もできます。
また、駅から少し離れたところでは、閑静な住宅街も広がっています。博多は、福岡エリアの中でも注目のエリアで、福岡市内でも再開発が進んでいる地域のひとつです。特に筑紫口の周辺は、大きく変貌を遂げており、福岡の街並みの変化を実感できる地域となっています。
6-2.おすすめのエリア② 西鉄平尾
西鉄平尾の家賃相場:約55,000円
西鉄平尾は福岡市でSOHO賃貸を探すのにおすすめのエリアです。周辺にはたくさんのスーパーがあり、日用品の買い物にも便利です。
また、交通アクセスにも恵まれており、西鉄福岡駅まで5分、福岡の中心地である天神駅まで約9分程度です。さらに、福岡空港へのアクセスも電車で30分程度と便利です。出張などで市内や国内外に移動する方にもおすすめです。
6-3.おすすめのエリア③ 高宮
高宮の家賃相場:約65,000円
福岡市南区の高宮エリアも、SOHO賃貸に適したロケーションです。
天神や博多エリアへは、電車やバスで20分程度でアクセスできます。
高宮エリアは、大型商業施設や全国チェーンの飲食店はあまり多くありませんが、個人商店が多く、昔懐かしいアットホームな雰囲気があります。
静かな環境でSOHOの仕事に集中したい方には、福岡の高宮がおすすめです。
6-4.おすすめのエリア④ 大橋
大橋の家賃相場:70,000円
大橋は福岡部門で第2位に選ばれた「本当に住みやすい街大賞」で高い評価を得たエリアです。
福岡市南部の副都心として人気があり、西鉄天神大牟田線の特急停車駅にもなっています。
大橋駅周辺にはスーパーや家電量販店が集まり、買い物には便利な立地です。また、多数の飲食店があり、自炊が苦手な人でも食べ物には困りません。
駅前は賑やかですが、少し離れると静かな住宅街が広がります。利便性と静けさのバランスが取れた地域と言えます。
大橋駅周辺は福岡市南区の中心エリアで、区役所もあり行政手続きにも便利です。SOHOの仕事に集中するために、大橋は良い選択肢の一つです。
7.次世代賃貸オフィス『STAR BLD.』 企業が成長するサービスを付帯する賃貸オフィスで働く、という新しいビジネスシーンの選択
ここまで福岡のSOHO物件について紹介してきました。
SOHO物件でビジネスを初めて業務が拡大したら、従業員の勤務環境やお客様への印象が重要となります。
そんなこれからビジネスを本格始動させる中小企業のビジネスをサポートする次世代オフィスが、2023年3月に福岡に誕生したことをご存じでしょうか?
福岡市博多区に建つ、地上10階建ての大型オフィスビル『STAR BLD.』は、会社の成長をサポートする独自サービスを提供する次世代の賃貸オフィス。
1階フロアには、テナントが共同利用できる応接室や会議室が完備し、常時8名のコンシュルジュがテナントの指示のもとで上質なおもてなしの接客を提供します。
各フロアには、ドリンクコーナー、複合機・事務器コーナーを設置し、貸オフィス内から来客用スペース、ドリンクコーナー、複合機、各ストックなどを置くスペースを撤去でき、またその発注業務などの無駄な作業を削減へつながります。
STAR BLD.の他の賃貸オフィスと一線を画すのが「企業の成長を加速させる」サービスの提供です。
直結ビル直結の専有型ネット回線を最大1Gbpsで法人向けに完備。各フロアにはフリーで使える有線LAN、Wi-Fiを完備して、安定した通信回線を提供。
セキュリティ面でも万全の対策が施されており、「顔認証システム」による入退館や各フロアの入退室を徹底管理。ALSOKによる機械警備、各フロアに監視カメラが設置されており、安心してオフィスを利用することができます。
充実したハード面の提供に加えて、さらにソフト面では独自コンテンツとしてテナント限定の「セミナー」や「社外勉強会」を開催。事業拡大のサポートとして金融機関の紹介もしてれる充実ぶりです。
STAR BLD.は、テナントを物質的・情報的にサポートすることで、テナント自身がビジネス周辺のことに煩わされることなく、本業に集中してビジネスを加速させることに専念できます。
「福岡でビジネスを成長させたい」「これからビジネスを始めたい」という経営者にとって、STAR BLD.の誕生はビジネスの舞台としてのオフィスの選択に新しい選択をもたらしたといえます。
■誇れる仕事ができる場所
大型オフィスビル『STAR BLD.』公式サイトはこちら
まとめ
この記事ではSOHO物件についてご紹介してきました。
いま、居住兼事務所として使えるSOHO賃貸が福岡でも注目されています。移動の手間を省けるだけでなく、仕事が終わった後すぐにプライベートな時間を持てることは魅力です。
福岡市内には、SOHO可の賃貸物件が多数あります。この記事を参考に、ぜひご自身のライフスタイルに合わせたSOHO賃貸物件を探してみてください。